プロ野球の順位は「引き分けを除いた」勝率で決まる

日本のプロ野球(今シーズン)では、順位は勝率で決まるのですが、
その決め方にちょっと疑問。
勝率を計算するときに「引き分けの試合を除いて」 計算するのである。
たとえば、

  • Aチーム:1勝0敗99分
  • Bチーム:99勝1敗0分

の2チームがあった場合、

  • Aチーム:勝率10割
  • Bチーム:勝率9割9分

で、Aチームのほうが順位が上になってしまう。
たかだか貯金1しかないのに、 貯金が98もあるチームが下なのは変じゃないかなと。
だって、ゲーム差からいったらBチームが48.5も勝ってるはずなのに。
それに、勝敗から実力をはかると、
Aチームは他のチームと同等くらいで、
Bチームは他のチームにほぼ確実に勝てるというのに。

全試合引き分けた場合はどう計算するのだろうか。
ま、これはほとんどあり得ないことだけど。

上は極端すぎる例だが、実際にもまずいことがある。
引き分けならば勝率が変わらずにすむので、
上位で争っている場合、引き分けてしまおうという打ち合わせがあれば、
互いに勝率を下げずに済ませてしまうこともできる。
例として、

  • Aチーム:79勝49敗10分(残り2試合)
  • Bチーム:79勝49敗10分(残り2試合)
  • Cチーム:80勝50敗10分(全日程終了)

の3チームが最終的な首位争いをしたとして、今ゲーム差無しで並んでいる。
ここで、AチームとBチームの直接対決の2試合を残すのみというとき、
セ・リーグの場合、互いに1勝1敗だと、 同率1位の3チームでのプレーオフだが、
2分けすればAチームとBチームの2チームでのプレーオフで、
Cチームにプレーオフの権利を与えないことができる。
A,Bチームからいえば、
下手に1勝1敗になるより、2つ引き分けたほうが、
優勝の可能性が高くなるというわけだ。

ま、でもこのケースなら普通は、
手っ取り早く優勝を狙って、勝ちにいくんだろうけど。
そもそも、2分け狙いなんてものを野球ファンは許さない。

それにしても、引き分けを加味しない勝率で順位を決めるのは疑問が残る。
普通に貯金の数で順位を決めればいいのにと思うんだけど。
同数なら同順位にしといて、最終的にも貯金数が同じなら、
勝ち星の数とか、決定戦するとかね。
または、引き分けは0.5勝で勝率計算するとか。